Bill Evans " We will meat again "
Posted on by narita
コロナになりましたがあっという間に風邪様の症状が収まり
時間を無為に使ってしまった気がしてました。
ちょうど同じタイミングで友人知人も感染しています。
でもここで長い夏休みを取って新しく始めようという気持ちになりました。心も軽やかです。
僕の考えではこの感染拡大後は人びとの気持ちも変わり
ようやくこの災厄を受け入れていくのだと思います。
誰もがいつか死ぬのに、永遠に死と闘うことはできない。
あたりまえの現実に気づいてこそ悪夢から醒めて
生きることの意味が見つかることになると思います。
国全体で夢遊の病に陥っていたのは過去のことになるのではないかと考えています。
「We will meat again」はビル・エヴァンスの生涯最後のスタジオアルバムです。
彼の兄が亡くなった年に録音されているそうです。
僕たちはきっといつか会える。
リリカルなピアノに爽やかなトランペット。
大人の哀愁と子供の頃の憧憬が混じったような。
暗さは感じないですね不思議と。
そんな気持ちで作ったのかなと思わせるような一枚です。
僕は何年か前から大切な弟たちと過ごす時間を増やしました。
僕は3人男兄弟の長男です。多くの男の兄弟って基本的に連絡を取らないことが多いのかなと思います。
しかし家を出てそれぞれの立場でしている仕事や家庭のことなど聞いていると、
そういえば兄弟って同時代に生きている同志みたいなものだなと思うのでした。
いつも聞いている初期の名盤じゃなくて、こんな雰囲気のビルエヴァンスもいいもんです。
そういえば子供の頃太陽がいつか燃え尽きるって聞いた時
とても怖かったのを憶えています。
その時は自分が死ぬまでにそれは起こらないって聞いてホッとしました。
でも年を取るに従って自分が死ぬことは怖くなくなりました。
そんな事を考えている暇があったら今日を大事に生きましょう。
「その日を摘め」と古代ギリシャのホラティウスさんも言ってますので。
それではまた。
成田