山梨県へジュエリーの旅 born jewelryに向けて

Posted on by narita

さて、ジュエリー関連のことを一つ。

3月にあるプロジェクトのため山梨県に出張に行ってきました。

日本の宝飾産業の本場といえば山梨県。

それにはいくつか理由があります。
その一つには古くから天然石の研磨技術が発達していたからです。
明治時代までは水晶も産出しており、根付、帯留め、数珠などの実用品から、置物まで多くの彫刻作品を生産していました。

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http://www.ybs.jp/radio/y-index/2011/10/21072000.html

その技術を活かしたジュエリーの産業は発展し、現在でも生産量のシェアは28.3%と全国1位。続く埼玉の15.4%東京の13.7%を引き離しています。

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今回向かったのはYBS山梨放送さんの社屋です。

歴史的な建築物の中で打ち合わせ。丹下健三設計です。

1階にはD&DEPERTMENT YAMANASHIが入っています。
今回僕を呼んで下さったのは、このD&Dも含めカガヤカ(kagayaka)というプロジェクトを手がけるジュエリー好きのディレクター仙洞田さん。
今後の名古屋での展開について相談を頂きました。

カガヤカ

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早速産地訪問。

伝統工芸士の詫間康二さんの工房を訪ね、その工程を学びます。

詫間さんは名だたるジュエリーブランドの研磨を手がけており、その技術とクラフトマンシップに助けられているブランドも多いのです。

詫間宝石彫刻

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詫間さんはよくアメリカにも買い付けに行かれるそうです。

メノウがお好きなのかな?

色にもよりますがちょっとワイルドな石のセレクトですね。

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このような桶の中で天然石に回転させた細かい粒子をこすりつけながら研磨します。

さすが伝統工芸。桶のビンテージ感がすごいですね。

今では作られていないので修理しながら大事に使われているそうです。

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地道な作業です。

少しずつ形を整える、気が遠くなるような作業。

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それがこのような形にジュエリーになります。不揃いなカットの1点ものの指輪。

美しさと力強さが同居した1点ものです。

正直めちゃくちゃ欲しい!ジュエリーって地球の輝きを身につけるものだと常々思っていますが、こんなにダイレクトにそれを感じられるなんて。

もうお一人今回工房を見学させて頂いた、宝石研磨士の大寄智彦さんの制作動画もごらんください。

ブランド名はpierre et pierre

 

と、このように、産地には身につける方々の知らないことがたくさんあるんですね。

born jewelry × Fuligoshedにはこんな素敵なアートピースとも言える作品が登場します。

他にも山梨県出身のアーティスト、クリエイターがデザインし、山梨県で制作したアイテムが多く並びます。

2016年6月8日からのborn jewelry × Fuligoshed@ジェイアール名古屋タカシマヤにご期待ください。

■born jewelry × Fuligoshed
ボーンジュエリー バイ フーリゴシェド
2016年6月18日ー6月30日@ジェイアール名古屋タカシマヤ4階イベントスポット
2016年7月5日ー7月25日@Fuligoshed店頭

イベント詳細は「こちら」

 

僕のお店のウェブサイトです。

Fuligo
http://fuligo.com

Fuligoshed
http://www.fuligo-shed.com

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